ぶどう膜炎とは

ぶどう膜炎とは

ぶどう膜とは、虹彩、毛様体、脈結膜の総称です。ぶどう膜に炎症のおこるのがぶどう膜炎であり、虹彩・毛様体が炎症の主体である場合を虹彩(毛様体)炎前部ぶどう膜炎)、脈絡膜炎が主体である場合を後部ぶどう膜炎と呼びます。

 

また、ぶどう膜全体が炎症を生じている場合を汎(全)ぶどう膜炎あるいは眼内炎と呼びます。脈結膜の炎症は網膜、硝子体におよんだり、また、網膜血管炎をともなったりする場合があります。

 

その結果、硝子体が混濁したり、黄斑部(ものを見る中心)の網膜が浮腫や循環障害をおこすために、かすんだり、ものがゆがんで見えたりするようになります。

 

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ぶどう膜炎の検査と診断

ぶどう膜炎では細隙灯顕微鏡で前房や硝子体に炎症細胞が認められます。また、眼底検査により、体の混濁、網膜の浮腫、滲出斑、などが見られます。

ぶどう膜炎の治療

ぶどう膜炎の治療として、虹彩炎をともなう場合はステロイドや散瞳剤の点眼が行なわれます。脈絡膜や網膜の炎症が著しく、視力低下をきたしている場合や、その恐れがある場合は、眼球結膜下へのステロイド注射やステロイドの全身投与(内服、静江)が必要となります。

 

しかし、ぶどう膜炎の原因によって治療方法は異なりますので、眼科医の診察を受ける必要があります。

 

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